話題の「働き方改革」について詳しく解説!
不規則な勤務時間や心身共に負担のかかる業務により、看護師は多くのストレスを抱えています。患者さんの命に関わる責任の重い仕事を任される看護師は、他の仕事と比べて緊張感があります。しかし、労働環境や待遇以外にも看護師がストレスを抱える理由があります。それが、「人間関係のストレス」です。
とある調査によると、女性看護師の高ストレス者の割合は女性全体の割合よりも高く、高ストレス者予備軍と合わせると半数以上が大きなストレスを抱えていることがあきらかになっています。なぜ、ここまで多くの看護師がストレスを抱えているのでしょうか。
働き方改革が進み、労働環境や待遇の見直しが積極的に行われています。しかし、看護師がストレスを抱えている原因として意外にも多いのが人間関係のストレスです。あらゆる企業や現場でコミュニケーションプログラムを提供してきた講師の方によると、近年は現場の看護師に元気がないという医療機関経営者からの相談が増えているそうです。
看護師になる人は、「誰かの役に立ちたい」という奉仕の気持ちが強いです。愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンが関係しており、この傾向が強い人は仕事がつらいと感じてもすぐに辞めることはありません。その支えとなっているのは「自分は必要とされている」という実感です。また、患者さんからの感謝の言葉が支えになっているケースも多いでしょう。一方で、患者さんではなく医師との関係性では話が変わってきます。医師と看護師はそれぞれの領域の専門職として対等な関係に置かれるべきですが、どうしても上司と部下のような関係性になりやすいです。医師からの指示に従い業務を遂行するトップダウン形式が基本なので、そうなると医師から感謝の言葉を聞く機会は少なくなります。
ストレスへの耐性を付けるためには睡眠や食生活などの生活習慣に気を付ける必要がありますが、避けようのないストレスがあるのも確かです。それが、他人から投げかけられる言動です。頻度が少ないのであればまだ耐えられるかもしれませんが、毎日のようにストレスのかかる言動を浴びせられ続けていれば、いずれ限界を迎えます。看護師は奉仕の気持ちが強いがためにストレスをため込みがちな傾向にあります。
必要以上のストレスが発生しないようにするためには、コミュニケーションプログラムを導入するなどして、医師と看護師のコミュニケーションにおいてお互いを尊重する姿勢を持てるような意識改革が必要です。また、謙虚さを忘れていないかどうか、感謝の言葉を普段から言葉で伝えているかといった、自らを振り返ることも大切です。
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「働き方改革関連法」によって残業時間の制限や深夜業の回数制限が定められました。また、労働生産性に大きな影響を与えるプレゼンティーイズムの解消に向けた取り組みも積極的に行われています。